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アニメ_雛形に関する情報を集めているページです。 このページをお気に入りに追加すると、いつでも最新情報を見ることができます。 Amazon.co.jp ウィジェット ぴったりサイト ★ _雛形のアニメ動画、MAD動画など多数紹介。他のアニメも更新中! ストーリー 公式サイト Wikipedia「●」 ★ 注目の最新情報一覧(ブログ) ★ 感想リスト ★ #blogsearch2 ★ Torrentリスト ★ #blogsearch2 ★ 壁紙リスト ★ #blogsearch2 成分解析 ●の66%は睡眠薬で出来ています。●の18%はハッタリで出来ています。●の10%は玉露で出来ています。●の6%は覚悟で出来ています。 コメント欄 史上最大の無料プレゼントをもう知っていますか? ネットビジネスでトップクラスの ある3人が『業界の嘘』を徹底的に暴いています。 今、一番ダウンロードされている 注目の無料教材です。 封鎖されてしまう前にとりあえず63万円の教材を 無料でもらっておいた方がいいと思います。 → http //www.direct-response-secrets.com/aff/14159/2/ -- 名無しさん (2010-10-01 22 34 34) 名前 コメント ブログやサイトに貼るだけ。お小遣いをゲットしよう! ▼クリックすると関連する動画をすばやく表示します! アニメ ゲーム 無料 トレント 壁紙 ▲PAGE TOP
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【前原圭一】 4 026 一晩の悲劇 ◆ew5bR2RQj. 深夜 059 月の残光 ◆EboujAWlRA 黎明 076 寝・逃・げでリセット! ◆ew5bR2RQj. 早朝 093 上田次郎は二人の狂人を前に気絶する ◆.WX8NmkbZ6 朝 【竜宮レナ】 4 025 二人の秘め事 ◆Wott.eaRjU 深夜 055 少女と獣 ◆U1w5FvVRgk 黎明 077 命の価値 ◆y6S7Lth9N6 早朝 084 価値ある命 ◆ew5bR2RQj. 朝 【園崎魅音】 1 030 鎖を解く鍵 ◆D2n.chRBO6 深夜 【北条沙都子】 3 002 青虎、闇夜にて、英雄を論ず ◆0RbUzIT0To 深夜 050 男なら、ベストを尽くして強くなれ ◆gry038wOvE 黎明 065 目を開けながら見たい夢がある ◆EboujAWlRA 早朝 【園崎詩音】 5 005 オヤシロ様がみてる ◆4fd6.OJgU2 深夜 038 三人寄れば……一体どうなる? ◆SVPuExFbKQ 黎明 046 三竦み ◆U1w5FvVRgk 黎明 072 Ultimate thing ◆EboujAWlRA 早朝 092 adamant faith ◆.WX8NmkbZ6 朝 【北条悟史】 3 032 悲劇、決意、そして覚悟 ◆SVPuExFbKQ 深夜 064 危険地帯 ◆ew5bR2RQj. 早朝 069 BATTLE ROYALE 世界の終わりまで戦い続ける者たち ◆U1w5FvVRgk 早朝
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「はぁ…はぁ、はっ…、け、圭ちゃん…ごめんなさい…もう少しでいいですから…、はぁ…我慢して下さい…、お願い、お願いします」 身体が異常に火照っていた。 俺は、汗まみれの身体をやっぱり汗まみれの詩音の背中に擦り付けてしまいそうになりながら、必死で身体を支えた。 頭がクラクラする、それはきっと汗と詩音の身体から発せられている獣みたいな匂いのせいだと思った、いつもはとてもいい匂いがする詩音の身体が、今は動物みたいに野性的で官能的とも言える香りを発している。 背中がとても熱い、それはきっとこんなに可愛い女の子と、こんなにくっついてしまっているからで、それはきっと… ここが、こたつの、中、だからだ。 始まりは、冬の雛見沢だった。 雛見沢での初めての冬に、俺は悲しいまで惨敗を喫していた…。 身体が、まだまるで寒さに慣れなくて、家でも部活でも登下校中でも俺はただひたすらにがたがた震えているだけだった。 そんな俺を見かねた魅音は、俺にこういってくれたのだった。 うちにもう誰も使ってないこたつがあるから、よかったらもってく?、と。 俺は歓喜した、何故なら俺の部屋には暖房器具というものが無かったから。 しかし、折り悪くその日、魅音は用事が出来てしまって家を夜まで空けなくてはいけないらしい。 でも取りに来てくれるのは構わないよというので、雪がゴウゴウと降る中、俺は少し首をかしげながら魅音の家の物置に向かったら、そこにいたのは、こたつで蜜柑を食べながら、はろろーんと悪戯そうに頬笑む魅音の双子の妹だった。 そこからの事はあまりよくは憶えていない。 二人でいつも通りにじゃれあっていたと思っていたら、魅音の婆さんの声が聞こえてきて血相を変えた詩音に、こたつの中に引きずり込まれたのだった。 そして俺達は閉じ込められてしまったんだ、この、こたつに。 閉じ込められたというのは、どうも物置の中に置いてあった色んなものが、こたつの上や回りに雪崩の様に落ちてきたからの様だった。 というのは、俺達はこたつの中に埋もれきってしまってるから、外の様子がまるで分からないからで、俺は仰向けになった詩音の上に四つんばいを崩したような体勢で、もうずっと動けないでいる。 魅音の婆さんは、ひとしきり魅音を探すと諦めたのか、また何処かに行ってしまった。 それから二人で何とかここから抜け出そうとしてみたもののこたつは、まるでぴくりとも動きもせずに、布も何かに押さえつけられてるのか、全く動きそうも無かった。 問題はいくつもあった。 まずいくら冬とはいえ、こたつの中というのは、相当に熱くて俺達はお互い汗をだらだらだらだらとかきながら、半ば意識朦朧となりかけていた。 …そして、もう一つの問題は互い違いの体勢のせいで、俺は詩音の露になっている太腿と汗にまみれて透けそうになっている薄い緑色の下着を目の前にしている事だ。 それまで一度もそんな風にして見た事のないその場所は酷く肉感的だった。 俺が無理に四つんばいの体勢になっているのも、このせいだ、何もしないでいたら俺は詩音の大事な場所に顔を密着させてしまうのだから。 …俺だって年頃の男なんだから、本当はそうしてしまいたい、詩音の白い太腿に顔を埋めて、まるで変態みたいに大切な所に顔を近付けてみたい。 でも俺は男だから、そして詩音を何だかんだと言っても本当に大切な仲間だと思っていたから、逆にそんな事は絶対出来ないと思ったのだ。 詩音が言うには、魅音が帰ってくるのは夜の8時を回るらしい。 それまでまだまだ時間はあるのに、俺は無理な体勢がたたってフラフラとするぐらい、意識が朦朧とし始めていた。 幸い空気は、僅かな冷気と共に隙間から入ってきて、そのおかげで俺は、もうボロボロだけれど、何とか体勢を保てていた。 異変に気付いた、いや、気付かれてしまったのは詩音の方にだった。 「…圭ちゃん、もしかして……」 詩音の手の動きに気付けなかったのは、意識が朦朧としていたからとは言っても、やはり最悪のミスだった。 「圭ちゃん、あんた…いつからこんな…何でこんな無理してるんですかっ!」 詩音の手が俺の腰を触ると、俺は酷くヒリヒリした痛みと共に腰をびくんと震わせてしまった。 無理に四つんばいになっていたせいで、俺の腰と背中はこたつの発熱する部分にずっと当たってしまって、少しだけ火傷に近い状態になってしまっていたのだ。 詩音の指が、俺の腰をはい回る度に俺の身体はびくんびくんと震えてしまう。 「や、やめてくれ、詩音、大丈夫だから、本当に大丈夫だから、頼む、やめてくれよ…頼む」 …その時、俺は酷く哀れっぽい声を出していたと思う。 だってこのままでは気付かれてしまうと思ったから。 「…熱っ、ズボンの金具が…圭ちゃん、そんな事言ってる場合じゃないんです、自分で分かるでしょう…?」 そんなのは最初から分かってるんだよっ、と言いたくなるのを必死でこらえた。 でもそれよりも怖い事があるから…だからこうやって頼んでるんじゃねぇか…詩音…。 詩音が、俺のズボンに手をかけたのが分かった。 俺は必死に暴れた、今、そんな事されたら…俺はっ! 「やめろ、やめてくれっ、詩音っ、頼むから…」 「暴れないで下さいっ、暴れるなっ!前原圭一っ!…いいじゃないですか、どうせさっきから私のは見てるんですからお互い様です…、そういう事なんでしょう?」 そうだっ、そうなんだけど違う…、違うんだよ、詩音… 詩音は、中々外せない金具にイライラしている様だった。 ふいに詩音の手がズボンから離れた。 そして腰の後ろに回される。 ズボンに吐きかけられる詩音の吐息が少しだけ強まった気がした。 「やめろ…何して、詩音、何する、うっ…」 ジッパーが、少しだけ、開いた。 詩音の熱い息が、強くなった気がした。 く、口で、開けてる…? 俺は身をよじって、必死に拒絶しようとした。 なのに詩音は信じられないぐらい強い力で腰を抑えつけると、更にジッパーを開いていく。 「あ…あ…あ…あああ…」 もう間に合わない…。 身体から力が抜けていく。 気付かれてしまう、これだけは、隠しておきたかったのに…。 そして俺は、自分のこれ以上ないぐらい勃起してしまったものが、戒めを解かれて、柔らかい何かに触れたのを感じた、感じてしまった。 これ、詩音の…顔だ…。 それを考えてしまった瞬間、俺のソレはびくんと震えて、背中にぞくぞくするような快感が奔った。 俺はもう何も言えなかった。 自分を最低だと思った。 仲間だの何だの言いながら、下着を見ただけでこんなになってしまった、こんな状況で。 それだけならまだしも今、こうして詩音の顔に自分の汚いモノを擦り付けたと思っただけでこんなに気持ちいいと思ってしまっている。 …本当に、最低だ。 詩音が、何ていうのかが怖かった。 何となじられても仕方のない事をしているのに、やっぱりそれは怖かった。 怒られて、口を聞いてももらえなくなるんだろうか…、それとも気まずくなって段々と疎遠になってしまうんだろうか… とても、怖い。 ふいに背中に手を回されるのを感じた。 擦られるように優しく背中を撫でてくれている。 「…詩音?」 俺の声は少し震えていたと思う。 「…大丈夫ですよ、圭ちゃん、私は気にしません、だから圭ちゃんもそんなに気に咎めないで下さい」 その詩音の声は今まで聞いた事なかったぐらい、優しくてあたたかくて、俺は汗とも涙とも分からないものをぼろぼろと流した。 <続く>
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「はぁ…はぁ、はっ…、け、圭ちゃん…ごめんなさい…もう少しでいいですから…、はぁ…我慢して下さい…、お願い、お願いします」 身体が異常に火照っていた。 俺は、汗まみれの身体をやっぱり汗まみれの詩音の背中に擦り付けてしまいそうになりながら、必死で身体を支えた。 頭がクラクラする、それはきっと汗と詩音の身体から発せられている獣みたいな匂いのせいだと思った、いつもはとてもいい匂いがする詩音の身体が、今は動物みたいに野性的で官能的とも言える香りを発している。 背中がとても熱い、それはきっとこんなに可愛い女の子と、こんなにくっついてしまっているからで、それはきっと… ここが、こたつの、中、だからだ。 始まりは、冬の雛見沢だった。 雛見沢での初めての冬に、俺は悲しいまで惨敗を喫していた…。 身体が、まだまるで寒さに慣れなくて、家でも部活でも登下校中でも俺はただひたすらにがたがた震えているだけだった。 そんな俺を見かねた魅音は、俺にこういってくれたのだった。 うちにもう誰も使ってないこたつがあるから、よかったらもってく?、と。 俺は歓喜した、何故なら俺の部屋には暖房器具というものが無かったから。 しかし、折り悪くその日、魅音は用事が出来てしまって家を夜まで空けなくてはいけないらしい。 でも取りに来てくれるのは構わないよというので、雪がゴウゴウと降る中、俺は少し首をかしげながら魅音の家の物置に向かったら、そこにいたのは、こたつで蜜柑を食べながら、はろろーんと悪戯そうに頬笑む魅音の双子の妹だった。 そこからの事はあまりよくは憶えていない。 二人でいつも通りにじゃれあっていたと思っていたら、魅音の婆さんの声が聞こえてきて血相を変えた詩音に、こたつの中に引きずり込まれたのだった。 そして俺達は閉じ込められてしまったんだ、この、こたつに。 閉じ込められたというのは、どうも物置の中に置いてあった色んなものが、こたつの上や回りに雪崩の様に落ちてきたからの様だった。 というのは、俺達はこたつの中に埋もれきってしまってるから、外の様子がまるで分からないからで、俺は仰向けになった詩音の上に四つんばいを崩したような体勢で、もうずっと動けないでいる。 魅音の婆さんは、ひとしきり魅音を探すと諦めたのか、また何処かに行ってしまった。 それから二人で何とかここから抜け出そうとしてみたもののこたつは、まるでぴくりとも動きもせずに、布も何かに押さえつけられてるのか、全く動きそうも無かった。 問題はいくつもあった。 まずいくら冬とはいえ、こたつの中というのは、相当に熱くて俺達はお互い汗をだらだらだらだらとかきながら、半ば意識朦朧となりかけていた。 …そして、もう一つの問題は互い違いの体勢のせいで、俺は詩音の露になっている太腿と汗にまみれて透けそうになっている薄い緑色の下着を目の前にしている事だ。 それまで一度もそんな風にして見た事のないその場所は酷く肉感的だった。 俺が無理に四つんばいの体勢になっているのも、このせいだ、何もしないでいたら俺は詩音の大事な場所に顔を密着させてしまうのだから。 …俺だって年頃の男なんだから、本当はそうしてしまいたい、詩音の白い太腿に顔を埋めて、まるで変態みたいに大切な所に顔を近付けてみたい。 でも俺は男だから、そして詩音を何だかんだと言っても本当に大切な仲間だと思っていたから、逆にそんな事は絶対出来ないと思ったのだ。 詩音が言うには、魅音が帰ってくるのは夜の8時を回るらしい。 それまでまだまだ時間はあるのに、俺は無理な体勢がたたってフラフラとするぐらい、意識が朦朧とし始めていた。 幸い空気は、僅かな冷気と共に隙間から入ってきて、そのおかげで俺は、もうボロボロだけれど、何とか体勢を保てていた。 異変に気付いた、いや、気付かれてしまったのは詩音の方にだった。 「…圭ちゃん、もしかして……」 詩音の手の動きに気付けなかったのは、意識が朦朧としていたからとは言っても、やはり最悪のミスだった。 「圭ちゃん、あんた…いつからこんな…何でこんな無理してるんですかっ!」 詩音の手が俺の腰を触ると、俺は酷くヒリヒリした痛みと共に腰をびくんと震わせてしまった。 無理に四つんばいになっていたせいで、俺の腰と背中はこたつの発熱する部分にずっと当たってしまって、少しだけ火傷に近い状態になってしまっていたのだ。 詩音の指が、俺の腰をはい回る度に俺の身体はびくんびくんと震えてしまう。 「や、やめてくれ、詩音、大丈夫だから、本当に大丈夫だから、頼む、やめてくれよ…頼む」 …その時、俺は酷く哀れっぽい声を出していたと思う。 だってこのままでは気付かれてしまうと思ったから。 「…熱っ、ズボンの金具が…圭ちゃん、そんな事言ってる場合じゃないんです、自分で分かるでしょう…?」 そんなのは最初から分かってるんだよっ、と言いたくなるのを必死でこらえた。 でもそれよりも怖い事があるから…だからこうやって頼んでるんじゃねぇか…詩音…。 詩音が、俺のズボンに手をかけたのが分かった。 俺は必死に暴れた、今、そんな事されたら…俺はっ! 「やめろ、やめてくれっ、詩音っ、頼むから…」 「暴れないで下さいっ、暴れるなっ!前原圭一っ!…いいじゃないですか、どうせさっきから私のは見てるんですからお互い様です…、そういう事なんでしょう?」 そうだっ、そうなんだけど違う…、違うんだよ、詩音… 詩音は、中々外せない金具にイライラしている様だった。 ふいに詩音の手がズボンから離れた。 そして腰の後ろに回される。 ズボンに吐きかけられる詩音の吐息が少しだけ強まった気がした。 「やめろ…何して、詩音、何する、うっ…」 ジッパーが、少しだけ、開いた。 詩音の熱い息が、強くなった気がした。 く、口で、開けてる…? 俺は身をよじって、必死に拒絶しようとした。 なのに詩音は信じられないぐらい強い力で腰を抑えつけると、更にジッパーを開いていく。 「あ…あ…あ…あああ…」 もう間に合わない…。 身体から力が抜けていく。 気付かれてしまう、これだけは、隠しておきたかったのに…。 そして俺は、自分のこれ以上ないぐらい勃起してしまったものが、戒めを解かれて、柔らかい何かに触れたのを感じた、感じてしまった。 これ、詩音の…顔だ…。 それを考えてしまった瞬間、俺のソレはびくんと震えて、背中にぞくぞくするような快感が奔った。 俺はもう何も言えなかった。 自分を最低だと思った。 仲間だの何だの言いながら、下着を見ただけでこんなになってしまった、こんな状況で。 それだけならまだしも今、こうして詩音の顔に自分の汚いモノを擦り付けたと思っただけでこんなに気持ちいいと思ってしまっている。 …本当に、最低だ。 詩音が、何ていうのかが怖かった。 何となじられても仕方のない事をしているのに、やっぱりそれは怖かった。 怒られて、口を聞いてももらえなくなるんだろうか…、それとも気まずくなって段々と疎遠になってしまうんだろうか… とても、怖い。 ふいに背中に手を回されるのを感じた。 擦られるように優しく背中を撫でてくれている。 「…詩音?」 俺の声は少し震えていたと思う。 「…大丈夫ですよ、圭ちゃん、私は気にしません、だから圭ちゃんもそんなに気に咎めないで下さい」 その詩音の声は今まで聞いた事なかったぐらい、優しくてあたたかくて、俺は汗とも涙とも分からないものをぼろぼろと流した。 詩音に、そう言ってもらえてひとしきり泣いたけど、やっぱり結局事態は解決してなかった。 一向に治まりを見せない俺の一物は、詩音の頬と口にぺたーっとくっつけられたままだったし、腰を持たれてる事で俺の顔は更に詩音の下腹部に近づいて余計に興奮してしまうという事もあった。 「なあ、詩音…やっぱり少し離れるよ、マズイってこのままじゃ…」 相変わらず詩音の顔は見えない。 「…あのですね、圭ちゃん、本当にそれで私が嬉しいと思いますか、自分は何もないのに圭ちゃんにだけ火傷させて」 詩音の言葉は、本当にいつになく優しい。 「…いや、別にだからって男の子のこれ、押しつけられて嬉しいって訳じゃないんですけどね、アハ、ハハハ…」 そう言って詩音は、けだるげに笑った。 そう言えば、俺も何だか全身熱っぽくてやけにだるい気がする…。 何というか…身体に力が入らなくて何だか頭がぼんやりする。 …当たり前か、こたつの中にこんなに長い時間いる事なんて普通あり得ない。 呼吸が鈍くなっているのが分かる、俺も詩音も小さく息を吸って、また小さく吐く。 「…にしても、これ、痛くないんですか?、こんなんなっちゃってますけど…」 それは余りにも唐突だったから、俺は一瞬何の事を言ってるのか分からなかった。 「い、いきなり何言いだすんだよ!」 「…いや、だって全然小さくならないですし…、ぴちぴちで痛くならないんですかねー、って…」 …正直にいうと、今までにないぐらい、痛いぐらいに勃起していた。 全身がだるい中、その部分だけがまるで神経剥き出しになってるみたいに敏感になってる気がする。 理由は、詩音、だ。 正確には、詩音という女の子だと思う。 今までの人生でこんな風に長い時間、女の子と全身が密着するぐらいくっついていた事なんてなかった。 おまけに、それは控え目に見ても相当の美少女で、普段は絶対に見れないような部分まで目の前にあるのだ。 視覚が詩音の柔らかそうな太腿と隠されている下着の部分を捉えている。 触覚が詩音の身体の女の子らしい柔らかさと鼓動を感じている。 聴覚が詩音のけだるげな呼吸と僅かな衣擦れの音を聞き取っている。 嗅覚が俺と詩音のが交じりあった獣みたいな汗の匂いと僅かに残った爽やかな匂いの趾を感じている。 俺は、詩音を大事な仲間だと思っている。 だからこんなのを感じたい訳じゃない、大事な仲間をそんな目で見たいわけじゃない! なのに、身体は少しも言う事を聞いてくれなくて全身が詩音を女だと感じて。 理性だけがそれにあらがっているのに、ゆっくりまるで溶けていく様に何もかもが朧気になっていってしまっている。 …俺は、詩音を仲間だと思っているのに。 だから俺は、その質問にあえて答えないで黙っている事にした。 後になって考えたら、あの質問は俺が泣いてしまったせいで沈んだ空気を詩音なりに戻してくれようとしたんじゃないかな、と思った。 でもこの時はそんな事を考えもしなかった。 けだるい沈黙と空気が、しばらく漂った後、ふいに詩音が大きく溜め息をついた。 俺は緊張しきった自分のモノに、ふいに熱い吐息が吹き掛けられたのを感じて、思わずびくんとそれを震わせてしまった。 …詩音の吐息が、一瞬途絶えた気がした。 しばらくしてもう一度、同じ場所に息を吹き掛けられる、今度はもっと強く! 袋の部分が縮み上がって、竿がびくびくっと震えた。 背筋がぞくぞくして、腰の奥がきゅっと疼くような感覚。 「……そっかぁ、分かりました、圭ちゃん…痛いんじゃなくて…」 …敏感ニナッテルンデスネ? そう言って詩音が嗤った気がした。 俺のモノに更に息が吹き掛けられる。 激しく柔らかく色んな部分に、まるで試す様に。 俺はもう言葉も発する事が出来なくて、まるで呻き声みたいな喘ぎを繰り返すだけになっている。 熱さでぼんやりしてる頭に気持ち良さだけが伝わって、まるで自分が白痴になったみたいだった。 「…圭ぇちゃんのこれ…、面白いです…、男の子って皆、こうなんですか…?」 詩音の声が甘ったるく聞こえたその瞬間、モノを細くて柔らかい何かが大量に撫でていく。 下半身全体に蟻が這っているような痺れを感じて、腰が砕けそうになった。 「…やっぱり髪でも気持ちいいんですね、圭ちゃんのさっきからびくびく震えてます…」 詩音の声はまるで子供みたいに甘くてとろけそうにも聞こえた。 「…しおっ、詩音…やめ、やめてっ…」 何かが崩れていた。 それが怖くて、俺は懇願するように詩音に何回も呼び掛ける。 でも詩音は止めてはくれない。 髪で俺のアレの全てをくすぐる様に撫で回してくる…。 腰が無意識にかくかくと動いて、きっと詩音の肌なんだろう何か柔らかいものにぶつかっていた。 「…?圭ちゃんのから何か…出てきました、…これが…精子ってヤツ…ですか?」 先走りだ、と俺は頭の中でだけ思った、言葉にする余裕はとても無かった。 詩音の動きが止まる。 俺はそれを望んでいた筈なのに、その瞬間、憶えたのは気が狂いそうなぐらいの焦燥感だった。 次の瞬間、何かヌメヌメして温かいモノに俺のが触れているのを感じた。 さっきよりも強い刺激が俺の傘の部分全体を這い回っていた。 …これ…、舌…だ… 詩音が俺のを舐めている、そう、頭が理解した瞬間、腕が勝手に詩音の腰を抱き締め始めて、足が詩音の身体に巻き付き始める。 腰が不器用な前後を繰り返して、詩音の舌が色んな場所に当たるのを感じた。 身体が何かを吐き出したがっていた。 でもまるで何かに遮られるようなもどかしい感じがして、ぼんやりした頭の中がそれだけに埋められていた。 ふいに目の前にあるモノを理解した。 詩音の薄い緑色の下着の向こう側にあるモノの事を考えた。 …構わないよな? 頭の中で何かに問い掛けた。 …もう構わないよな? …もう我慢できなくても仕方がないよな? 頭が自然にその場所に近づいた。 そして詩音の下着の部分に大きな染みと、肌色の何かが透けてみえた瞬間、俺は理性を手放して思わずその場所に吸い付いてしまっていた。 口を付けた瞬間、感じたのは布を舐めた時のすべすべした感じと強い塩気だった。 詩音の身体が大きく痙攣するみたいに動いた。 「やっ、いやです、圭ぇちゃん、あっ、あっ、あっ、きたっ、汚いですっ、そんなとこっ!」 詩音が自分の事を棚に上げて何か言っていたけど、俺の頭にはよく分からなかった。 背中と腰が、まるでトイレを我慢している時みたいに何かに駆り立てられていて、俺はそれを堪える為に必死でただ目の前の部分を吸い続けていた。 詩音の足がぐにゃぐにゃとくすぐられてる時みたいに膝と膝を擦り合わせながら動いていて、口からは短い悲鳴みたいな声とだめといやという言葉がもどかしげに発せられていた。 息苦しくなってそこから口を離す。 ハアハアとまるで全力疾走した後みたいな息が出て、もう出尽くしたと思っていた汗がだらだら出てくる。 詩音の足が、力が抜けたみたいに床に落ちた。 気が付いたら、詩音の呼吸も俺みたいに荒くなってハアハアと声が重なる様に聞こえてきた。 目の前がテレビに砂嵐が走るみたいになって、身体がフラフラしていた。 それなのに、身体は、まるで火が付いたみたいに盛って、消えそうにも無かった。 力が抜け切っている身体をまたゆっくり起こして、詩音のその部分に近付ける。 「……け、圭ちゃん、…だめ…だめです…」 詩音が、とても弱々しい声でだめと繰り返す、その声が聞こえていたのに、俺は止まれなかった、止まりたく、なかった。 「だめ…だめっ!ふあっ、あああああっ…」 詩音のその部分に、舌を這わせる。 ぐっしょりと濡れたその場所をぴちゃぴちゃと犬みたいに舐めた。 詩音が、甘ったるい鳴いてるみたいな声を出した。 構わず舌で濡れてる場所を舐めとるみたいにして、舌を動かし続ける。 足がまた痙攣するみたいに跳ねた。 …何だか身体の中の火が少し消えた気がした。 そのまま、しばらくは何にも言わずにただ舐め続けた。 詩音は途中で声も出せなくなったみたいで、時折、身体を跳ね上げながら、短い喘ぎをあげるだけになっていた。 詩音の秘められた部分は、自身から溢れた液体と俺の舌でべちょべちょになって、薄い肌色が透けて見える程で酷くエッチに見えた。 思わず息を飲み込む、少し震えてしまった。 見ているだけなのに、肩口が震えるぐらい、身体に快感が走って、俺のソレがびくびくと動いた。 訳が分からないぐらい、気持ち良かった。 「……圭ぇ、ちゃんの、また、出てる…」 詩音がまた甘いか細い声で、それを指摘した。 俺はそれを見せてしまっている事にすら、倒錯的な快感を得ていたと思う。 ふいに、ちゅという僅かな音と共にくすぐったいような感触を傘の頭に感じた。 「う、あっ…」 自分でも女の子みたいだ、と思えるような声が出た。 身体が跳ね上がる。 まるで温かいゼリーに指を突っ込んだみたいな感触が、指より遥かに敏感な部分に感じられて、俺はその頃になってようやくそこが詩音の口の中だというのを理解した。 ゆっくりと飲み込まれていくのと同時に、舌が俺の先端をくすぐってくる。 俺のまだ少しだけ被ってる皮が気になるらしい。 舌でいじくられる度に、ピリッとした痛みが襲ってくるのと一緒に今までにない強い快感が襲ってくるのが分かった。 息が、上手く、出来ない。 だから代わりに思いっきり詩音のその部分に吸い付いた。 詩音がくぐもった声をあげた。 俺のその部分に更にキツい痛みと快楽が走ったかと思うと、くるんとした感触が走った。 皮が、剥けた…? それは、今までに味わった事のない感覚だった。 まるでかさぶたを剥いだ内側に舌をあてられたみたいにキツすぎる快楽と痛みが同時に襲ってくる。 ここに至って、ようやく射精の兆候があった。 頭が焼け付いた様に、身体の中の何かを吐き出す事だけを求め始めていた。 俺は自分のそれが詩音の口の中にあるのを、理解しながら思わず反射的に腰を振っていた。 ようやく楽になれる… それだけを考えて、心臓がばくんばくんと動き始める。 腕が自然と詩音のその部分に動いていた。 そして下着を横にずらして直接吸い付こうとした、その瞬間、詩音が俺のモノから口を離した。 「やめっ…、やめてください、圭ちゃん…、お願いっ、…お願いしますっ…」 最初は、今更何を言うんだよと思った。 初めにこんな事始めたのはそっちじゃねぇかよと。 俺がやめてって言った時にやめてくれなかったのに、何で今更…と。 だから構わず、下着を横にズラした。 詩音は、圭ちゃん、圭ちゃんと甘ったるく繰り返しながら、ただ、やめてと口にした。 下着の内側の初めて見るその場所は、肌色の慎ましやかな外側の中に少しだけ大きく口を開いたピンク色の何かが覗いていた。 俺は、誘われる様に、そこに口を伸ばして… 「…ご、ごめんなさい、圭ちゃん…、でも、でも許して下さい…、お願いします…」 動けなくなった。 頭が、今更みたいにゆっくりと思考を始める。 今にも詩音に向かって、襲い掛かりでもしそうな身体を必死で抑える。 そして頭が最初に俺が、考えていた事を思い出した時に俺はもう動く事が出来なくなっていた。 だって、その詩音の声がまるで泣いてるみたいに聞こえたから。 身体の奥の深い部分が、まるで熱を出した時みたいに熱くなっていた。 止まれたのは奇跡に近かった。 全身が神経剥き出しになってるみたいに敏感になっていて、特に快感に対してはそれが著しかった。 詩音の息、肌の感覚、熱…それだけですら俺の身体に快感を与えてくれていた。 だからかも知れない、止められた事にほんの僅かに抵抗を覚えたのは。 最初に始めた詩音に対して今更になってどうして!という反感と、仲間である詩音にここまでやってしまったという後悔と、女の子である詩音を泣かせてしまった後味の悪さと。 その全てがぼんやりとした頭の中でぐるぐると廻るみたいに落ち着きなく動き回ってちっとも考えがまとまらなかった。 その詩音は、先程から身動き一つせずに深めの呼吸を繰り返していた。 時折、息を吐く時に詩音の身体がびくっと震えて、目の前に曝け出された肢体が震える度に俺は気が狂いそうな程の焦燥感に襲われた。 詩音は何を考えているんだろう…。 俺にはそれがまるで分からなくて、正直不安だった。 詩音の顔が見たいと思った。 せめて顔さえ見られれば、少しは色々な事が変わってくるのにと思って、自分に詩音の顔を見る勇気があるのかという事に気が付いて少し落ち込んだ。 もしかしたら無いかも知れない。 ふと、自分達が滑稽に思えた。 こんなに長い間、くっついてるのに、それと同じだけの時間、俺は詩音の顔を見ていない。 ふいに、詩音の身体がモゾモゾっと動いた。 剥き出しのままの俺のモノがなぞられて身体がびくんとしてしまう。 …どうした?と尋ねようとして喉に何かが絡まって上手く声が出せなかった。 俺からは詩音側が見えない。 何かを動かすような音が聞こえてきて、急に冷たい空気が俺の足を撫でた。 不謹慎だとは思ったが、タマがきゅっとなった。 「…圭ちゃん…、もしかしたら…ここから出られるかも…」 擦れたような詩音の声が聞こえてきて、さっきからそんなに時間が経ってないのに、俺はそれを聞くのが随分久し振りのような気がした。 ……待て、外…? 頭が急に冷静になるのと、同時に詩音の身体がゆっくり抜けていくのが分かった。 ……本当に? 詩音が抜けた隙間で、俺も身体を詩音側に向けると、詩音は身体を床に腹這いになって上半身を既にこたつの外に出していた。 慌てて後を追う。 と、隙間から詩音の後頭部の向こうから木の板みたいなのが見えた。 「…何だ、それ?」 思わず口から言葉が漏れた。 「…多分、鬼婆の衣装棚です…、これが上に乗っかってたんですね…」 頭にこの部屋に入った時に見た馬鹿デカくて偉く立派なタンスが浮かんだ。 …なるほど、そりゃ動けない筈だ…。 詩音の目の前にあるのは、あのタンスの引き出しの裏側なのだろう。 持ち上げようとしているみたいだが、中々動かせられないみたいだった。 だから俺は、詩音の上から身体を外に出しながらこう言ったんだ。 「詩音、俺がやってみるよ」 正直に言う。 俺は、この時、やっぱり少しだけは外に出るのを残念に思う気持ちはあったと思う。 …それでも、言い訳をさせてもらえるなら、この時に起きた事だけは俺の本意ではなかった事だけは分かってほしい。 クチュリ、と何かが粘ついたような音が聞こえた。 今更の様に、詩音がえ…あっと戸惑ったような声を出した。 詩音の尻の割れ目に、俺のモノがぴったりハマりこんでいた。 …俺のモノの上側は、何かヌルっとした液体に、濡れてしまっていた。 頭が冷水をかけられた様に冷静になり始めていた。 え、何で…という思いが一瞬、よぎった後に、下着で隠されていた詩音の大事な場所が、それを打ち消す様に脳裏に映し出された。 俺は半ば反射的に腰を退こうとして…、そのまま動けなくなった。 それは抗い難い誘惑だった。 詩音のその場所が、蜜の様に粘り気のある液体を俺のモノに塗しながら、僅かに吸い付く様にパクパクと動いていた。 引こうとする俺の動きで、妙に官能的に聞こえるクチュリという音が再び聞こえてきて、俺の背筋をゾクゾクとさせた。 相変わらず詩音の息は荒いハァハァという音を響かせていて、俺の目の前にある首筋は汗に濡れて少しほつれた髪の毛の間からほんのり赤く染まった肌を覗かせていた。 詩音がほんの僅かだけ振り向く。 その目は、まるで俺に何かを哀願しているみたいで、それで俺はもう止まれなくなった。 詩音の入り口に擦り付ける様にしながら、下半身をゆっくり前後に動かすと、ニチャアと粘液がとろけたような音が聞こえて、俺のモノに自分で慰めている時とは比べられない程の快楽が走った。 「やっ…、圭ぇちゃ…、駄目っ、駄目です…」 詩音は首を振りながら、やけに擦れた色っぽい声をあげて、俺を止めようとしてきたけど……こんなの止まれる訳ないじゃねぇか! 普段仲良くしてる友達の見てはいけない表情を見て、しかもそんな顔をさせているのは、俺自身だった。 それに…それに! 詩音だって感じてるじゃねぇかッッッ!!! 俺は答えずに、詩音の身体をぎゅっと掴むと、詩音のその部分にもっと押し付ける様にして、さっきよりもっと深く突きこんでいく。 グチュウとイヤらしい音が響いて、詩音が身体をガクガクっと震わせ、声にならない悲鳴をあげた。 「……―――――…っふぁあぁ……んンンっ…」 その声が微かに甘いのを聞いて、俺は確信した。 詩音も、感じてる…ッ。 もう、止まれない。 腰が勝手に加速していく。 その度に粘ついた音は激しさを増して、詩音から溢れる液体もダラダラと量を増していく。 詩音は、耳まで真っ赤にして、頭を下げて必死で声を堪えている様だった。 それでも、時折、洩れる、その声が、俺の理性を、更に、甘く、溶かしていく…ッ! 気付けば、俺も詩音も折角炬燵から半身を出す事が出来たのに、中にいた時と同じぐらい汗をだらだらとかいていた。 気が狂ってしまいそうな程、詩音と敏感な部分を擦り合わせたけど…それでも、まだ、全然、足りない。 身体の中で欲望が燃えたぎっていて、それを詩音の中に吐き出したくて仕方なかった。 …けど、だけど、それだけは駄目だと、頭の中で何かが告げていた。 それだけはやってしまってはもう自分にも言い訳が出来ない。 …でも、もう身体に抑えが効かなかった。 無意識の内に身体が詩音のその部分に近づいていってしまう。 でも、詩音は、きっと今までの行為だって望んだ訳じゃなくて仕方なしにだったのだろうけど、それだけは許してくれなかった。 「はぁ…はぁ…だめ、圭ちゃ…、それだけは、だめ、です…」 そう言って身をよじって、僅かにでも俺から身体を離そうとする。 どうしてどうしてどうしてどうして…… ドウシテッ!? 俺をこんな風にしておいてどうして今更こんな… 俺のちんちんは、今までなった事もないぐらい緊張仕切って痛いぐらい張り詰めてた。 詩音のあそこから粘ついた液体が出てくるのと同じように先走りが止まらなくて、堪えきれなくて腰が自然とかくかくと動くけど、詩音がよけるから、どうしても膣内に入れなくて。 ただどうしようもないぐらいイヤらしく聞こえるニチャニチャという音が酷く大きく聞こえた。 「……詩音、頼む、お願いだ…お願いだから入れさせてくれよ…、頼む、頼むから…」 久し振りに出た自分の声は、酷く擦れて哀れっぽく聞こえた。 喉が粘つく。 詩音が、少しだけ、こちらを見た。 詩音も何かを必死で堪えているような顔をしている気がした。 「…だめです、だめなんです、圭ちゃん…、だって、これは事故、でしょう?」 だから、だめです、と詩音はやけに途切れ途切れに喋った。 何故だか胸がカッと熱くなって、俺は半ば腰を叩きつける様にして詩音の部分に擦り付けた。 詩音が一瞬、大きく仰け反って声になってない声を洩らし、次に何かから顔を隠す様に縮こまった。 その何かを守るような姿勢を見た途端、俺の胸が酷く切なくなって目から何か熱いものが零れた。 そして俺の口は、俺が意識しないままに、とんでもない言葉を発していた。 「でも、俺、詩音が好きなんだっ……」 何故か頭の片隅が今更の様に冷静になった。 <続く>
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厚手の布、豪勢なフリルとレース、それでいて華美すぎないどこか禁欲的な感じさえする服。 メイド服を着た人物がベッドに座っているのを鏡で見る。似合わない。 見ていたくなくて視線を再びスカートに落とす。縫製の良い物だ。 生地も良い。レースも下品にならない程度に付いている。 その裾から覗く自分の足をたどる。 細いが女性らしさとはほど遠いその足に、入江はため息をついた。 この足がもう少し柔らかであれば…何度そう思った事だろうか。 黒いソックスに包まれたふくらはぎにそっと触れる。 足だけでない、腕も、胸も、女性らしい柔らかさからはかけ離れている。 この体が女性の様であれば…幼い頃から何度思っただろう、悔いただろう。 その度に自分の体を見てため息をつき、時には涙したのだった。 似合わない。似合っていない。 鏡の中に写る自分を横目で見てもう一度ため息をついた。 顔立ちは整っていて女性的な優しさをたたえているし、 色素の薄い髪の毛が流れるうなじや指先や繊細さは間違いなく女性の物なのだが その体つきは女性の物である。と断言できるほど柔らかではない。 例えばこの胸。 豪勢なフリルに飾られた別珍の生地を撫でる。 膨らみのない平らな胸ではこの服は似合わない。 例えば鷹野の様に豊かな胸を禁欲的なこの衣装に隠すから良いのであって、 入江の膨らみのない胸では全く、滑稽ですらある。 生地の感触を楽しむように胸元に手を這わせる。 平らな胸ではあるが布越しに胸の突起が感じられる。 足に逆の手を這わせる。 女性らしい柔らかい曲線とは違う筋張った足。 黒いソックスに包まれてはいるが女性らしさは感じられない。 昔から、昔からこうだった。 骨と筋、手に伝わる感覚も柔らかい物ではない。 子供の頃から痩せ気味だった。食べても太らない体質なのだろうか、 羨ましがる女友達の豊かな体のラインをこっそり隠し見た学生時代の記憶が読みがえって来た。 太股も余り肉がない。筋っぽくガーターベルトが不釣り合いだ。 その奥、唯一自分が女性である証拠の器官に触れるとそこは既に潤っている様だった。 どうしてこうなのだろう。何度女性らしくなりたいと思ったか。 豊かな乳房や柔らかな尻に憧れ、その都度涙してきた。 女性らしくない自分を嫌い男らしく振る舞い研究に精を出した。 研究の分野では研究内容が重視され、自分の性別など誰も気にせず居心地が良かった。 もう、誰にも女性として見て欲しいと思わない様になっていた。 高ぶる熱は時々こうして自分で処理すれば良いのだから。 下着の上から濡れそぼった秘所をまさぐる。 滑りを使い秘裂に指を沿わせその奥を浅く抉る。 皮を上げ敏感な突起に触れると愛液がまたあふれ出した。 胸元のボタンを空けささやかな膨らみの上にある淡い色の乳首に触れると甘いしびれが走る。 幼女の未発達な胸の様な入江の乳首は酷く敏感だった。 診察用のベッドに座り、メイド服を着て自慰に耽っている己の姿を思うとまた一段と滑りが増した。 誰もいない深夜の診察所で淫猥な行為にふける自分。村の人間は想像しないだろう。 それ以前に皆自分を男だと思っているに違いない。 その自分がメイド服に身を包み患者用の寝台で自慰をしている興奮。 背徳感とも言える感覚に快感が増す。 「…っく…あ、ふ…」 食いしばっていた口元から吐息が漏れる。息が熱い。 右手で胸元をまさぐり、左手で秘裂を抉る。 人差し指でクリトリスを下からつつく様に刺激し、中指と薬指でぬかるんだ秘裂を擦る。 あふれ出した愛液を掬い肉の隙間にそっと指を進める。 第一関節まで差し入れると中は熱く濡れていて掻き回しても抵抗はない。 もう一本、指を差し入れ浅い位置で掻き回すと下半身に血が集まったような切ない感覚になる。 入江は我慢できなくなり胸を触っていた手を下に伸ばす。 もうスカートは乱れ、ガーターベルトと品のいい黒いストッキングに飾られた太股の辺りまで下着も下ろされていた。 「んっ…あっ…こんな…もう…っ」 堅く目を瞑り己の体だけに意識を集中させる。 刺激を与え続けたクリトリスは堅く勃起し、触れるだけで体が高ぶる。 胎内に二本の指を深く突き入れ限界はもうそこまで来ていた。 強い刺激を与えると切なくなり半身を起こしているのも辛くなる。 両手を太股で挟むように足に力を入れ胎内を抉り肉芽を抓む指に力を入れ、 絶頂はもうそこまで来ていた。 寝台の上で正座する様に座り、熱くなった体を絶頂に追いやる様に一気に責め立てる。 「あっ……っ…んっ…っ」 細い喉を逸らせ堅く目を瞑った。絶頂を迎えたのだ 体が少し震え、それから力が抜けた。 息を整え、酷く敏感になった体からのろのろと指を抜くと両の手ともぬらぬらとした液体で濡れそぼっていた。 ため息をつく。何だか分からないが罪悪感と、酷い虚脱感があった。 軽く頭を振り、シャワーでも浴びようと思考を切り替える。 「あら、もういいんですか、入江先生」 鷹野が扉の枠にもたれ掛かるようにして立っていた。 ねっとりとした視線が絡みつく。いつもの白衣に身を包んだ姿は美しかったが、 いつからいたのか、腕組みをして婉然と笑う様を入江は恐ろしいと感じた。 「勝手に入ってしまってすみません。何度も声かけたんですけど、夢中だったみたいで」 「た、鷹野さん…」 情けない事に声が上擦っていた。 そうだろう。誰だって自慰の現場を見られれば動揺する。 それが恋人や親しい者ならまだしも相手は同僚だ。それにここは診療所である。 診療所、そう何故今ここに鷹野がいるのだろうか。 「鷹野さんは、何故こんな時間に…?帰られたはずでは」 確か今日診療所を閉める際に鷹野は帰宅すると言っていた。 なにせ誰も残っていないのを確認して自慰行為を行っていたのだから。 入江の顔が赤くなる。 そうだ、自慰行為を見られていたのだ。 いつからかはわからないがあの様子だとしっかり見ていたのだろう。鷹野の顔が見られない。 「入江先生って、随分と素敵な声でいらっしゃるのね」 くすり、と小馬鹿にした様な声で言われ鷹野を見上げると楽しそうに笑っていた。 髪をかきあげる。長い髪がさらさらと流れる様子に思わず見とれる。 見られていた、聞かれていたと言う動揺よりも鷹野の女性らしい仕草に意識がいった 「あんな風に押さえた声も素敵。…興奮しちゃうわ」 笑うように細められていた目が薄く開き、唇が耳まで裂けたかの様に薄く開かれる。 剥き出しの腕に鳥肌が立つのが見ないでも分かった。 どんな口紅を使っているのだろう、舌なめずりをする鷹野の真っ赤な唇を肉厚の舌がなぞる様子は酷く淫猥で下品ですらあった。 ぬめぬめと光る唇を薄く開いてうっそりと笑う。 一歩、また一歩とこちらに歩いてくる。 ヒールがゴム張りの床を鳴らすくぐもった音を入江にはどこか他人事のように感じられた。 目の前に迫っている鷹野の行動がわからない事には対応もできない。 「た、鷹野さんっ」 ベッドの横に立たれ見下ろされると流石に焦る。一体どう言うつもりなのだ。 「あら、まだ分からないのかしら、そんな素敵な格好しておいて」 入江は自分の格好を再確認した。 はだけられた胸元にスカートはめくり上げられ太股までが露出されている。 丸まった下着が足首辺りに絡まっているこの状態では言い訳もできない。 尤も鷹野は随分と前から自分の自慰を見ていたようだから言い訳の余地もないのだろうが。 「もう満足してしまったかしら…まだだったら、私がしてあげても良いのよ」 屈んだ鷹野が耳元でささやくとそこからざわざわとした感覚が広がっていく。 先ほど吐き出したばかりの熱が集まっていくの感じた。 「た、鷹野さん、一体何の話をしてらっしゃるんですか…」 声のふるえは隠せなかった。鷹野が笑うと耳に息がかかり、髪の毛の流れる音が聞こえた。 「あら、そんな事もわからないのかしら、私がしてあげるって言ってるのよ」 耳に熱を感じた。鷹野はベッドに片手をつき入江の耳を犯す。 耳朶にそっと触れられ、柔らかい部分を唇ではまれる。舌でなぞられると体が震える。 邪魔なのか髪の毛をかき上げられる際に触れた爪の感触にまでゾクリとする。 「あっ…鷹野さんやめて下さいっ…」 鷹野の熱い舌が耳の奥深くまで進入してきた。 脳を直接犯される感覚。ぐちゃぐちゃと厭らしい音が鼓膜に響く 背筋に走る悪寒と紙一重の快感。両の手でシーツを掴むが体を起こしているのがやっとだった。 一体何故こんなことに、考えてみても答えは出ない。 ただ、股間がもう濡れて来ている事は確かだ。自分で触りたい。 しかしシーツを掴んでいないと体が崩れ落ちて仕舞いそうだった。 開きっぱなしになっていた口元から唾液がこぼれる。 「もう…やめて下さい…んっ…鷹野さん…っ」 濡れた音をさせて、耳が解放される。 額を当てる様にして見つめられる。 これほどに至近距離で鷹野を見たのは初めてだったが、整った造作を感じるより、 その奇妙な笑い顔に意識がいってしまう。背筋に冷たい物が伝った。 「本当に、やめて欲しいと思ってるのかしら」 綺麗な優しく指が頬から顎をたどり顔を持ち上げられる。 「一人で浅ましく声を上げていたあなたに私は必要なんじゃなくて?」 そう笑った鷹野の熱い舌に唇をなぞられる感触を、どこか他人事のように感じていた。
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コミックマーケット77 2009年12月29日~31日 東京ビッグサイトにて開催 本家は参加をお休み サークル名 CD名 黄昏フロンティア & 上海アリス幻樂団 核熱造神ヒソウテンソク 東方非想天則 ORIGINAL SOUND TRACK 38beets LABOR PAINS PLEASANT 5150 シンフォニック東方Ⅱ ⑨ウリバタケ いろは道中 (空)がたらくぽんほ 少女酩酊中 ㈲はしやすめwithオンパシラオールスターズ はしはじめ <echo>PROJECT [eclat ] A-One DYSTOPIA a-TTTempo Prhythm! A.S.C.Y. Auto-Focus EASTERN GREEN MILE a heal (合同企画サークル) 墨染 (合同企画CD) Aftergrow Like a shooting star.EP AIR WINDOW 夢幻少女の祈る夜 ALiCE S EMOTiON Sphere Calibar Alice Music Masterpiece Alstroemeria Records PLASTIK WORLD AncientChronicle 春風と月夜と共に - Nocturnal Upper-Eastward. AQUAELIE あくえり2 AQUA STYLE 幻想天地人 ARIACROWN 東方紅蓮月 Attrielectrock ACCR a perfect day Bitter Quartz ALCHEMIST BLANKFIELD Fast Forward To End Of East Bloody Sword 東方歌謡メタル BubbleRecords RIBONN C9 Another History C.H.S Unconnected. C-CLAYS 星月夜 -ホシツクヨ- Camphor Camphor Music side create collection #1 Cat Styles 東方混淆夜 Chaos Core Recordings 東方精神裁判 chipion ELECTRiC Re ViEW ChongYoke 戦歌 Cis-Trance 200%東方ハードコア clear quartz 東方響乱樂 弐式 Crazy Voltage Drawing the Spell IV CrossGear Clelia CROW SCLAW Original Intention CYTOKINE 492357816 Dark PHOENiX Arrow Realize dBu music 星弾奏結界 天空航進曲 March over sky 蓮弾奏結界 白夜小夜曲 Serenade at midnight sun DDBY Touhou Synthesis 5 とうほうふゆまつり Demetori 曼衍珠汝華 ~ Nada Upasana Pundarika DESTRUCTIVE ANGEL Extreme Genocide Force Digitalic Party blissout Dxtliant Child Utopia Far East EastNewSound Sacred Factor Eight-Million FUTURE SCATTER Einherjar Records Prologue (Remastered Version) Ex. El Dorado Solaris Lues ELECTRIC RED Subterranean Sun Elemental note 永縁花 -The Eternal of Touhou- Elemental Records Strange Wind eS=S テクニカメリア -TechniCamellia- False&Trues techmatrix techmatrix SPECIAL DISK firephlex productions 東方解酒樽斗 Firinity Factory リトルスタート!! flap+frog dominoes e.p. Foreground Eclipse Foreground Eclipse Demo CD Vol.03 FOX RAVEL VS KINZOK ON UNEXPECTED FIGHT Fragile Online 百鬼夜行 序 free-logic Second-Logic from~?~ V.A./from~?~ Compilation Vol.1 fromadistance eureka Frontier Aja 紅魔城伝説 スカーレット・シンフォニー オリジナルサウンドトラック Frontier Records(FRONTIER CREATE) Happiness ~少女は幻想で恋を唄う~ Garage Lover! B.B.K! GAくらぶ 東方Inst ~KouL MusiC!~ Girl s short hair 境界線 Golden City Factory 東方ミッドナイトフィギュアコレクション博麗 霊夢 夜明けの紅い月 ~ Interview with the Scarlet 東方花歌暦 -2010- GP1 空也色vol.9 Grand Chariot Filled in night star GUNFIRE TOHOBEAT FLASH -EURO CLASSIC EDITION- GYAS 恋色幻想 Halozy Starry Presto HAPPY CLOVER EARTH Iemitsu. Re6-R- Re7-G- Re8-B- Innocent Key 幻想カレイドスコープ IRON ATTACK! Miss Understanding J&B airhead! JA幻想郷 (合同企画サークル) ちゅっちゅ畑でつかまえて ~Kiss Me! Hug Me!!~ (合同企画CD) K2 SOUND 麗鳴 RAY-MEI Karkan 宵星標 KARMART K style [試用版] Kinkora? とある科學の化肥添加劑 -The Golden Phantasy-? KINZOK ON GENSOU HARDSOUND #001 Kissing the Mirror with Tanaka Arctica Day of the Insane Knights of Round Knights of Round 3 Kota-rocK Ghost dignity Kraster 東方雨月譚 くらすたーのささやかなオマケCD Vol.4? Languid space FOUR BEATS Lapis moss 明鏡神水 Like a rabbit 星降る方舟 ~ Stardrop Noa s ark LiLA c Records FAR EAST BEAT Liz Triangle 神風 Lost Garden Kalanchoe tomentosa LunarComet テクノ⑨チルノ ~Te⑨no Cirno~ L連.NET 幻想マインドブラスト M2ind Manufactory UnFOrtunate M3tamix Records TOHO BEATRONIC - oriental blue - M-style 残響アシッドボイス/幾度目かの紅い月 MA S ATTACK 珍時怪異 MAGICAL HAZARD C77 デモCD MetaLuna Corruption Maqam minimum electric design 明治172年のフィクション Minstrel 夢と幻と泡と影 miskyworks Photoshop CS ⑨ monochrome-coat Euphorbia MooN Light Record 魔理沙とパチュリーのテーマによるアコースティックのための Music Mix Organization Sunday Lounge Music Pandora まだほの暗い、春の夜明け N.K.T.Kid ⑨性!グルーブ中毒 プレビュー版 N-tone Side material FLOW Natural☆High Natural☆High NEUTRAL(FRONTIER CREATE) 桜舞い散る夜の闇 NeuzKraft NeuzKraft Chronicle? 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t 「ねぇ圭ちゃん。今日はどっちがいい?」 休日前の昼下がり。さーさーと降る雨音が圭一の部屋の外から聞こえていた。彼は目の前にいる二人の少女に見詰められていた。園崎詩音と魅音は圭一とは一歳年上の双子である。彼女らは恵まれた家庭の令嬢だから、育ちが良い。成長の著しい膨らみを追ってしまうのを圭一は自覚した。 「駄目です。お姉! この前は圭ちゃんとべったりだったじゃないですか」 制服の詩音は言そう言って圭一に視線を戻すと、四つん這いなって近づいた。上目遣いで迫ってくる詩音を見るとまるで牝猫のようだなと圭一は感じる。大きな目と整った顔立ちよりもぶらんと重力に負けたブラウスの膨らみのほうに目が行った。 「そりゃ……この前は私が、そのアレだったけど」 女の子座りの姉を尻目に詩音はきゅうっと圭一の腕を抱いた。膨らみを腕にめり込ませているのに気づいて 「ずるい、詩音! またそうやって出し抜けてっ」 ふふんと一瞥する詩音を見て 「ねえ圭ちゃん……詩音、選んじゃうの?……」 くいくいと圭一の小指を引っ張りながら魅音は言った。詩音とは違った弱々しいしぐさが圭一の心を打つ。守ってやらねばという男特有の性をかき立てるもので不安そうに八の字に曲がった彼女の眉がそれに拍車をかけた。 「私選んでくれますよね」 「圭ちゃん、どっち……?」 交互に迫る催促の声に 「はは……参ったな」 圭一はそう声を出した。 彼女たちが圭一のそばに寄るようになって日は浅い。都会からやってくる同年代の少年の表裏のない振る舞いや顔立ちに惚れたのか。最初は魅音のほうが寄るだけだったが、妹の詩音と面識を持ってすぐに詩音の方からも言い寄られた。 「圭ちゃんお弁当作ってきました」 「私が代わりに罰ゲームを受ける……圭ちゃんは黙っててね……」 気味が悪いくらいの積極さに疑問を持ったことはある。村の名士の娘に好意を持たれ、毎日を浮かれて過ごしていたわけではなかった。同時に自分はこんなにも求められる存在なんだなと自惚れを抱いた。しかしそんな思いや疑問もすぐに消えた。言えば何でもしてくれて二人にも求められたから。 増長した圭一が二人に猥談を持ち掛けたことがあった。その日の真夜中に圭一は童貞を奪われた。 「詩音に越されちゃ嫌なの……」 真夜中に瞳を濡らして布団から這うように上ってくる魅音に下半身を許した。彼女の薄い襦袢と布団が擦れる音が耳に刻まれた。妹に比べると大人しそうな感じだが魅音は激しく腰を打ちつけて、喉を鳴らして精飲した。普段の魅音との格差に圭一の心も体も焦げ付いた。夜這いなんて本当にあるんだなと片隅で思いながらその日は一緒に魅音と朝を迎えた。 魅音の中の感触が残っていた時、言うなら魅音に犯されて数日もたたないうちに次は詩音が迫ってきた。 「どうしてお姉なんかと!」 血相を変えた詩音にまくし立てられた。学校からの帰り道に一方的に口から泡を飛ばされて強引に手首を掴まれた。半ば無理やり詩音のマンションに連れ込まれると 「忘れさせちゃいますから」 そう言って詩音は制服を脱いだのだ。 初めは饒舌になり、笑みを浮かべていた詩音だが時間がたつにつれて 「駄目ぇえええ圭ちゃんっ! そんなに突いたら壊れちゃううぅうっ!!」 と自分から連れ込んだくせにしおらしくなっていった。 勝気な詩音を下にしてペニスをぶつけてやったのは今でも忘れられないと圭一は思う。行為を終え指を銜えて意識を手放した、荒い呼吸の詩音を見て途方もない征服感に見舞われた。詩音の普段とのギャップに体も心も毒された。 あとは転がるだけだった。若い体の情欲に抗うことなどできずにエスカレートした。 「耳かきしてもらいたいな」 と二人の前で話した。魅音と詩音はしばらく顔を見合わせていたのだが 「圭ちゃんの言うことなら聞く……」 「楽しみにしててくださいね」 魅音は真顔で言った。詩音は笑みをこぼしながら快諾した。 「詩音を選んでくれますよね? 今日のために練習してきたんですから」 「練習って……」 「葛西に頼んで」 「葛西さん使ったの? それずるいよ詩音」 「最高だって言ってくれました。それでお姉はなにか?」 「私は……何も……」 魅音の無策ぶりに満足げな笑みを送ると 「ほら、圭ちゃん。私には実績があるんです。……もしかしたらお姉は圭ちゃんの耳傷付けちゃうかも」 「し、詩音! そんなことないよ。圭ちゃん。私だって一生懸命する……」 やはり算段になると魅音は負けてしまうらしい。 「うん……じゃあ今日は詩音に頼もうかな」 「そうこなくっちゃ!」 「圭ちゃん……」 頭を垂れて落胆する魅音。圭一は彼女を見てすっと頭に手をやった。頼りなく身を震わす魅音の頭を優しく撫でた。魅音は本当に落ち込んでいるのだろうか、もしかしたら魅音なりの気の引き方を自覚して実践しているのでは? と圭一は思った。事実なら魅音も詩音に劣らないくらいの才媛なのかもしれない。 「ごめんな魅音。でもこの前はお前と相手をしただろ?」 泣いてしまいそうな彼女を圭一はフォローした。しだいに顔を上げていき 「わかった、今日は詩音に譲る……圭ちゃんがそう言うなら」 「はいはい、そこまでそこまで」 詩音は二人の間に割り込む。 「さあ圭ちゃん楽しみましょう」 「柔らかい」 圭一は息を吐いた。 制服の短いスカートから突き出ている長い脚に頬ずりをする。生温かくて弾力があった。制服というのがうまく彼のツボを突いていた。 ───だから詩音は制服だったんだ 魅音はここで確信した。男心を刺すために詩音は制服を着たのだと。太ももを圭一に触って楽しんでもらうように短い制服のスカートをチョイスしたのだ。魅音は自分の長いスカートをぐっと握りしめながら詩音の計算高さを感じた。 「私も圭ちゃんの体温感じれてうれしい」 耳かきを握る。綿棒ではないところに彼女の気遣いが見えた。 「じゃあいきますね」 軽く息を浴びせると圭一の耳の入り口から始めた。 「ううぅぁいいよ……詩音」 弱々しくもなく力を調整して突き立てていく硬い木の感触に声を漏らした。かりりと詩音が耳の一点を努めているのを感じてそこに耳垢がこびりついているのを想像した。自分の汚物を見られこそぎ落とされているのを考えると背に粟が立ち、圭一のペニスは温かみを増していった。 「圭ちゃん気持ちよさそう」 魅音がつぶやく。彼の盛り上がっていくズボンの股間を魅音は見逃してはいなかった。 「ちょっと中に入っていきますよ」 詩音は耳かきを深く差しこんでいく。差し込むごとに漏れる圭一の吐息を自分のももに感じて詩音は満足げに微笑んだ。木の反り返りが垢を削っていく。 「痛くないですか? 大丈夫?」 と逐一、詩音は圭一を気遣う。婚約し新妻になったら詩音は尽くすタイプだろうと圭一は思いを巡らせた。毎日、彼女の手料理を味わってみたいなと思っていた時に 「ほらぁ、いっぱい」 耳かきを堪能する詩音の満悦そうな声が届く。耳の粘膜のこすられる心地よさは下半身にも達した。ペニスの体積は限界以上に増して、きんきんと痛み、ズボンを膨らます。 「し、詩音……マジで半端無いな。すごい良いよ」 「ふふ、ありがとうございます。それじゃあ今度は逆の方を……」 「圭ちゃんの顔やっと見れた、ふふ、圭ちゃんのほっぺ熱い」 正対するから今度は詩音と目が合う。整った顔立ちの詩音も気になるが圭一の目線の先には。詩音のスカートの端が見える。隙間から奥が覗けそうで心臓が高鳴った。 「ねえ、詩音まだやるの?」 女の子座りで静観していた魅音が絶えられず声を出す。詩音と圭一がまるで夫婦(めおと)のように見えてさっきから気持ちを持て余していたのだ。好意を持った異性と妹の触れ合いに少なからずは嫉妬の情を持ち続けていた。 「お姉ったら。人に耳は二つあるんですよ~、。もしかしてお姉には無い? くすくす」 茶化して魅音の介入をかわす。魅音は押し黙ってしまった。 「詩音……はやく頼む……」 圭一からの催促を受けうなずき、勝ち誇った笑みを魅音に送り込んだ。 「圭ちゃんもこう言ってますし、ふふ、ごめんなさいお姉」 言い返せない魅音を無視し詩音は目下の圭一に向かって言った。 「ねえ……私の恋人になってくれたら毎日圭ちゃんの思うことしてあげますよ……例えば」 詩音は圭一の目前にあるスカートの裾に手を掛けゆっくりと摘み上げ始めた。 圭一は喉を鳴らした。隙間が広がって奥の詩音の下着が薄く暗闇の中で見えた。 「詩音……今日は白?」 「……圭ちゃんのエッチ」 自ら下着をさらしてほほ笑む詩音がいた。恥を感じるのではなく見てもらっている。詩音の心の中は喜びで溢れていた。同時に姉の魅音を一瞥する。唇を噛んで見返された。魅音とはこの際はっきりと差をつけて圭ちゃんの意を得たい。詩音はそう去来し再び圭一の耳の中に棒を差し入れる。 「逆の方も気持ちいいよ……本当……詩音……あう」 耳の中を美少女にほじくられ、目の前には彼女の下着が揺り動くのが見える。しかも自分の意思で下着をさらしているのだ。甘い声でうわぁ、すごいとか少し力込めますねとか常に自分に気を回して掃除してくれる。圭一は夢心地だった。 「詩音……耳かき終わったら……」 圭一は魅音に聞こえないような小声で話す。それにつられ詩音は圭一の口に耳を近づける。 「……はい……お口でも何でも、圭ちゃんが言うのなら……圭ちゃんのアソコも苦しそうですし。私もその……圭ちゃんの顔を見てると結構……」 チラッと詩音は圭一の股間に目をやる。彼女にも圭一が耳だけでなくて下半身にも快感が寄せているのが理解できた。彼のズボンがぱんぱんと張っていたからだ。 「じゃあ仕上げに入っちゃいましょう」 もう終わってしまうのか。圭一は惜しく思った。しかしながら終わったら詩音に下半身の処理をしてもらえる。今見ている詩音の白い下着を脱がしてペニスをそこに押し付けることができると思うと、どうしようもなく高揚した。 「気持ちいい…………うあああ!」 突如圭一が声を荒げて詩音の手が止まった。驚いて耳かきを持つ手ががくっと震える。 「け、圭ちゃん? ど、どうしました?」 息を吐き、くぐもった声を出している圭一を見て耳の粘膜を傷つけてしまったのかと思った。おろおろとうろたえながら圭一の名前を呼ぶ。すると 「み、魅音~~! うぐっ!」 魅音? そう聞こえた詩音は魅音へと目線をやる。詩音は目をむいた。 魅音が圭一のペニスを口に入れていた。口に入れるというよりくわえ込んでいたのだ。じゅっぷじゅっぷと粘膜のすれ合う音が耳に入る。唇で上下に激しくしごきあげて一直線に吐精に導こうとしている。 「こ、こらぁ! 魅音!」 詩音が声を荒げる。圭一に夢中で魅音を見る余裕がなかった。圭一も耳掃除に傾注して魅音にジッパーを下されたのに気が付かなかった。 ちゅうちゅうと亀頭を吸い上げた後にペニスから口を離した。 「ごめん詩音。圭ちゃんが……苦しそうだったから」 顔色を変えずに魅音はつぶやくと再び音を立て始めた。詩音の膝の上で唸る圭一を見て詩音は思った。せっかく圭一と二人で夢見心地だったのにと。最後で姉にまくられてしまった。嫉妬の感情が出てくるのを詩音は感じた。大好きな圭一が自分の膝の上に頭を乗せて姉にヤられているのだから。 「~~っ!」 と困惑する詩音に圭一は 「し、詩音も」 つぶやいた。 「耳かきをつ、続けてくれ……うおぅ。頼む……」 魅音をとがめようと考えていた時にねだられた。圭一は詩音に耳かきをさせながら魅音の口内に射精したいのだ。詩音は自分が射精に導くのではなくて、姉をサブ的な立場で手伝うのは嫌だと詩音は考えた。 「し、しおん……お願い……」 しかし圭一に甘い声で呼ばれると拒否はできない。魅音に圭一を独り占めさせてしまうし、第一、圭一をないがしろにしてしまうからだ。 「もうっ、圭ちゃんたら……仕方ないなぁ」 ため息をついて、詩音は再び耳かきを握った。魅音はペニスを含みながら詩音の様子をまじまじと見ていた。 艶めかしい粘膜の擦れ合う音の中詩音は再び耳掃除に始める。圭一のあえぎと顔を目前で見れるのは良かった。が、魅音が躊躇なく口をグラインドさせているのを見るのは、正直癪だった。 「ううっっくうう!」 もはや耳での快感はなく魅音によるペニスの刺激で感じていると分かる。詩音の心境は正直穏やかではなかった。 「ひもひいい? へいひゃん?」 ペニスを離さずに話す魅音が疎ましく感じる。 「ちょっとお姉、そんなにがっつかないでください!」 と詩音。圭一がびくびくと動いて耳掃除どころではなくなっているのだ。急に動かすものだから、下手すれば圭一の耳の穴を傷つけてしまう。 「ごめん詩音」 と魅音が言った。口を離して詩音に謝罪したが懲りもせず再びペニスをくわえ込むと じゅうじゅうと吸って激しいピストンを始めだした。圭一もがくがく動き出す。 耳かきもできないが、それ以上に圭一を魅音に取られた感じがして仕様がない。 「ほんっとに節操がないですよね、お姉って」 姉に向かって言い放った。魅音は圭一のペニスの味を吸うのに夢中なのか何も言い返さなかった。ふんっと鼻を鳴らして魅音から目を切ると 「ごめんなさい圭ちゃん、お姉が変態のせいで……せめてこれで我慢してください……ごめんなさい」 詩音は耳かきを放り投げた。 「し、詩音?」 圭一からくすぐったい耳の感触が消えた。せっかく耳掃除しながら射精できそうなのにと思っていた。怒ってしまったのかと感じたが 「!?」 圭一のほおの辺りに柔らかい感触が降りてきた。暖かくて弾力のある、そしてブラウスの衣摺れも感じる。詩音の両の大きな胸が彼のほおに覆いかぶさってきたのだ。 「おぁあああっつ!」 「こうするしか……んん、ないんです……お姉のせいで、んむん」 詩音は耳かきを続けていた。自分の舌を使って。圭一を気遣い知恵を絞り考えたのだ。 「これなら圭ちゃんが動いても傷は付かないですよね?」 舌先をすぼませ、耳腔に突っ込む。かがまないと圭一の奥まで届かないから必然的に大きな胸を彼に押し付けないといけなかった。 「し、おん……それヤバっ」 圭一の返事が聞けて詩音の唇が緩む。再び圭一をモノにできたと思うと詩音の心は興奮した。圭一の感覚は下半身から再び耳に移った。ただ耳を舐めまわしているのではなくて舌先を一点に集中させているのがわかる。律儀に圭一に従って耳掃除をしているのだ。 「んーん、圭ちゃんの耳苦~い」 と言いながら詩音は自分の舌で垢を落としていく。自分の出した汚物を味わわせている。その非常識な行為が圭一の射精欲を押し出す。 「っつあああ……」 魅音の方も変わらずに唇でしごき続けて圭一の体液を外に出そうとしている。 「み、魅音、もう出る……!」 それを聞いて魅音はぴくりと顔を震わせた。口を離す様子はなくそのまま速度だけを上げた。 「ほら」 ほおから詩音の乳房の感触がなくなった。上体を浮かせた詩音は 「こんはひ、ほれちゃいまひた。へいちゃん、ひえまふ?」 舌を突き出したまま圭一に言った。詩音の舌の上には白っぽく毛羽立った彼の耳垢が乗っていた。何と言ったのか理解ができなかったが、詩音の舌の汚い耳糞を見て何を言ったのか悟った。 ───こんなに取れちゃいました。圭ちゃん、見えます? と。 圭一のそれを乗せたまま詩音は口内に舌をたたみ込んだ。くちゃと咀嚼するのが聞こえた。 音が聞こえて少したった後に圭一が天を仰ぎ背筋を反らしだす。 「いっぱい、いっぱい、お姉の口に出してくださいね」 そう言って詩音がごくんと喉を震わせた瞬間に一気に陰茎の中の圧が上がった。 「お、おうううふっっ!!」 そのまま熱い魅音の粘膜に吐き出した。魅音は脈動に合わせて小刻みに顔を震わせた。一滴たりともこぼさない魅音を見て詩音は 「お姉は欲張りですね」 と言った。尿道をストローにして魅音は残りの液を吸い出す。しばしの逡巡の後に 「圭ちゃん……やっぱりおいしい」 と舌なめずりをしながら言った。涙を浮かべているが普通に話しているのを見ると魅音は精液を飲み干してしまったようだ。 「はふぅ、はぁ、はあ」 目をつぶりながら荒い呼吸を繰り返す圭一。膝の上で頬を熱くしながら息をする圭一を見て詩音は熱っぽい視線を送る。 「詩音」 唐突に名前を呼ばれて詩音は顔を上げる。魅音が目の前にいた。 「ずるいよ詩音、圭ちゃんの耳独り占めして」 えっ、と聞き返す間もなく魅音は詩音の唇を奪っていた。目を見開く詩音。逃れられないように魅音は手を回し込んで詩音の後頭部を抱き込んだ。 「……んん。本当に苦いね、詩音」 魅音は詩音の口内に残った残りカスを彼女から奪い取ろうとしたのだ。同時に詩音にも自分の唾液と一体化した圭一の精液を送り込んだ。初めは驚いていた詩音だが次第に姉の思惑を理解し 「……でしょ? お姉も精液の味がします」 詩音もまた圭一の残った精液をこそぎ取るべく魅音の口の中に舌を入れた。双子の美少女が耳あかと精液と唾液を飲み合っている。頭上で行われている二人の痴態のせいで圭一の気は段々と遠くなっていった。 「それじゃあね、圭ちゃん」 玄関先で二人を見送った。詩音の肩を借りながら魅音は靴を履く。けんけんとつま先を押しつけていた。 「私も……まあ、お姉に横取りされちゃいましたけど」 不満そうな言葉を並べたが詩音もまんざらではなさそうに言う。 二人が傘を手にした時に詩音が 「ねえ圭ちゃん、今度お祭りがあるの知ってます? うん、そうです、綿流しの」 言われて圭一は思い返す。そうだったと圭一は思った。雛見沢で毎年、祭りが開催されていると聞いたことがある。 「私と一緒に回りましょうよ! 案内してあげます。初めてですよね? 綿流しのお祭りは。圭ちゃんのために浴衣おろしてきますから」 詩音の浴衣というのがずいぶん頭に残った。詩音に腕を組まれて縁日を歩く。花火をやって金魚をすくって…… 「……もちろん夜は……ね。どうです? ぐちゃぐちゃに浴衣着崩して私のうなじに歯を立てたいって思いません? 私と一緒にお祭り行ってくれたら……何でも」 詩音は熱のこもった吐息を耳に感じた。詩音に耳元でぬっと話し込まれていた。気が付かなかった。圭一の指先がかくかくと震え出す。浴衣の帯を剥ぎ取り後ろから犯す。汗ばんだ肌に髪を張り付けてよがる詩音を想像するとさらに指先が震えた。 「ちょっと詩音!」 魅音の大きな声で意識を戻す。魅音はあざとく聞いていた。詩音と逆の方の耳元で姉の魅音はつぶやいた。 「ねえ圭ちゃん、詩音より私と行こ。……もしそうしてくれたら」 魅音は言った。 「中に出していいよ」 頭を殴られたかとを圭一は思った。 「ちょうどね、安全日なの。うん、ちゃんと毎朝計ってるからわかる。圭ちゃんまだ生でしたことないでしょ? させてあげる。そしてさ、そのまま中に……熱いのを……うん」 彼女の舌なめずりの音が聞こえてきた。その音から遅れて 「詩音なんかじゃできないよ……私じゃないと……ね」 生唾が溢れてきて仕方がなかった。待ってると魅音は後に付け加えたが圭一は惚けて聞いていなかった。 「…………………………本当に安全日なんだか」 半笑いの詩音が聞こえないように皮肉った。 雨はより一層降っていた。二人の持っている傘の端同士が時折当たってしずくが散る。 「ねえ、詩音」 「……」 「圭ちゃんはいなくなったりしないよね……悟」 「やめてください」 言葉をさえぎって詩音は抑揚のなく答えた。 「圭ちゃんは外の人間ですから」 「……そう」 ぬかるんだ地面を踏んで泥が詩音のハイソックスに跳ねる。 「今日泊まってく?」 「……そうします」 fin -
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注 イラストのランクはバラバラです。 サイズも少し違う時があります ひぐらしのなく頃に(C系なし) うみねこのなく頃に(C系なし) 彼岸花の咲く夜に ひぐらしのなく頃に(EX、ペアEX) うみねこのなく頃に(EX、ペアEX) 彼岸花の咲く夜に(EX、ペアEX) ひぐらしのなく頃にC系 うみねこのなく頃にC系 ひぐらしのなく頃にEXR うみねこのなく頃にEXR ひぐらしのなく頃にDXR うみねこのなく頃にDXR
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「み、魅音!? ち、違うんだっ!! これは……」 ……私が、地面に広がる染みを見つめている。 足元には自分の見た光景に動揺し、落としてしまった紙コップ。 あはは……。 せっかく、綿流しの準備を手伝ってくれている圭ちゃんのために持ってきたのにね。 ……タイミング悪いなぁ、本当に。 なんで……物陰でキスをしようとしている場面になんて出くわすかなぁ……。 「あらあら……ダメじゃないですか、お姉。しっかり持ってなくちゃ。……でも、わざわざ持ってきてくれたんですね。ありがとうございます」 「あ、いや……し、詩音のため持ってきたわけじゃ……」 「私の圭ちゃんのために持ってきてくれて」 ぐさりと。 詩音の言葉が私の心に突き刺さった。 ……もういいよ、帰ろう? こんなところに居たって、良いことなんてないから。 ……知りたくも無いことを知ってしまうだけなんだから……。 「……わ、私の、って……。し、詩音と圭ちゃんは、別にそんな……」 「そんな関係ですよ? 私と圭ちゃんは」 もういいからさ……。 「だ、だって! 詩音と圭ちゃんが初めて会ったのは一昨日でしょ!? それなのに……」 「出会ったその日に好きになっちゃいけませんか? 雛見沢分校に通うことにしたのだって、圭ちゃんのためですし」 もう……いいから…………。 「で、でも……だって……」 「それに私の圭ちゃん、って表現はそんなにおかしくありませんよ? だって、私と圭ちゃんは…………」 「……………………ん」 チュンチュンと、スズメの鳴き声が聞こえる。 差し込んだ太陽光が新しい一日の訪れを告げていた。 ……もう朝か。 「……なんでだろ……」 ……なんで今更、あんな夢を見たんだろう。 せっかく忘れようとしていたのに。 意識しないようにして、上手くやれていたのに。 それなのに……。 「……圭ちゃん……」 ……でも、本当は気づいてる。 私が忘れたとしたって、圭ちゃんと詩音がそういう行為に至ったという事実が覆ることはないってことくらい、気づいてる。 結局、忘れるなんて逃げでしかない。 だから、私が本当に圭ちゃんと恋人同士になりたいのなら。 圭ちゃんに、しっかりと自分の気持ちを告げるしかない。 ……でも……。 「……それが出来たら、こんなに悩んでないって……」 ……圭ちゃんは私を男友達のように思っている。 それは私が望んだことでもあるし、私もその関係が気に入っている。 だから、私の気持ちを伝えることで……圭ちゃんとの関係が崩れることは望ましくない。 ……それに、詩音が本気で圭ちゃんを好きだってことくらい、分かってる。 だから……。 「……はぁ……」 ……なんだか気分が優れない。 あんな夢を見たせいで、圭ちゃんや詩音の顔をまともに見れる自信もないし……。 今日は休んじゃおうかなぁ……。 「おはようございます、圭ちゃん!」 「おはよう、圭一くん!」 玄関のドアを開けると、詩音とレナが元気よく挨拶してくれた。 毎日毎日、俺を迎えに来てくれるのだから、本当に頭が下がる。 でもなぁ……。 「いま何時だと思ってるんだっ!! 少しは俺の迷惑を考えろッ!!」 俺に怒鳴られたふたりは、顔を見合わせ曖昧に笑いあう。 ……現在の時刻は午前五時。 当然、登校するには早すぎる。 ……詩音が登校時、俺を迎えに来てくれるようになったのは二学期に入ってからだ。 しかし、本来ならそれはレナの役目。 だからなのか、レナは詩音より早く迎えに来るようになり……。 結果、詩音もそれに張り合う形で、どんどんエスカレートしていった。 「とりあえず上がってくれ……。まだ登校するには早いからな。俺、着替えてくるから。……あとでみっちりと説教してやる」 「え~、なんでかな、なんでかな? レナたちは何も悪いこと、してないよ?」 「そうですよ。私やレナさんは何も悪いことなんかしていません。悪いのはお寝坊さんな圭ちゃんです」 「……もういい。……とにかく上がってくれ」 「「お邪魔しま~す!!」」 「……遅いな」 ……魅音が待ち合わせ場所に現われない。 毎日、時間きっかりに来るのだが、今日は既に待ち合わせ時刻を五分も過ぎている。 いつもなら、「しおーーーん!! 圭ちゃんから離れろーーーッ!!」とか叫びながら走ってくるんだが……。 「圭一くん、どうする? もう先に行ってもいい時間だけど」 「どうするって言ったって……。来ないなら先に行くしかないだろ。俺たちまで遅刻するわけにも行かないし」 「そうですね。お姉に限って休むなんてことはないでしょうし。きっと夜更かしでもして寝坊したんだと思います」 ……寝坊、か。 なんか魅音らしくないな。 ……何かあったんだろうか? 「圭一くん、急ごう! 走らないと間に合わないよ!」 「え? ……あ、あぁ」 「ほら、ボサっとしてないで。急ぎますよ、圭ちゃん!」 「しっかし、珍しいこともあるもんだな」 俺たちはいつものように授業という名の自習にいそしんでいた。 さっきから話題になっている約一名を除いて、だが。 始業時刻を過ぎても現われないと思っていたら、風邪を引いて休むだなんて……。 昨日、あれだけ部活で大騒ぎしといて風邪を引いた、ってことはないと思うんだけどな。 「う~ん……。季節の変わり目だからね。圭一くんも気をつけなきゃダメだよ?」 「へいへい。……でも、怪しいよなぁ? 風邪とかなんとか言っておいて、本当はズル休みなんじゃないか? なぁ、詩……」 ……詩音に話掛けようとして、様子がおかしいことに気づいた。 詩音は難しい顔で教科書を見つめている。 「……どうした? 解らない所でもあるのか?」 「………………。…………えっ? なんですか、圭ちゃん?」 「いや、だから。解らない所でもあるのか、って……」 「ぁ……はい。この問題なんですけど、難しくて全然解けないんですよ」 「……詩音。それ、歴史の教科書なんだけどな」 「へっ?」 当然、歴史の教科書に解くような問題なんて載っているわけがない。 魅音が風邪を引くなんて珍しいと思っていたら、詩音までらしくない。 一体どうしたっていうんだ……? 「……詩ぃちゃん、どうかした? 悩みごとならレナが相談に乗るよ?」 「ぇ、いや……あはは! 今日はお姉が居ないから圭ちゃんを独り占めできるなー、って思ってただけです」 そう言って肩を寄せてくる詩音。 ま、毎日毎日、こいつは……。 「だーかーら! 授業中にくっつくのはやめろってのッ!!」 「前原くん! 授業中ですよ!!」 「ぐっ……!? す、すいません……」 ……知恵先生に怒られてしまった。 あ、ふたりとも笑ってやがる。 くっそー、他人事だと思って……。 ……そういや、詩音とレナって妙に仲がいいよな、最近。 …………。 お袋からレナを経由して、詩音に変な情報が伝わらないか心配だ……。 「ハァ……。やっと解放してくれたか……」 へろへろになった俺は机に突っ伏す。 詩音は俺というオモチャで遊び飽きたのか、今度は沙都子とじゃれ合っている。 カボチャがどうのと言い争っていたが、どうやら詩音は食べさせることを諦めてしまったようだ。 ……あ、でも詩音が沙都子に食べさせているコロッケは……さっき俺が食べたのと同じカボチャコロッケだ。 俺と一緒に食べていた梨花ちゃんは沙都子の横でニコニコしている。 あとで沙都子の頭を撫でるつもりなんだろう……恐ろしい。 ……それはさておき、久しぶりにゆっくりと弁当を堪能できるな。 「お、うまそうなミートボールだな。ひとつ貰うぜ、レナ」 「あ、ダメだよ! 圭一くんっ!!」 弁当箱からミートボールを取ろうとしたら、レナは弁当箱を引っ込めてしまった。 ………………なんで? 「……レナ。俺って、なにかレナを怒らせるようなこと、したか……?」 「もぅ、そうじゃなくって! 私のお弁当なんて食べたら、詩ぃちゃんに怒られちゃうよ?」 「は? なんでだよ。だって、魅音の弁当なら毎日食べてる……っていうか、詩音が食べるように勧めることだってあるぞ?」 「魅ぃちゃんは詩ぃちゃんの妹なんだよ? だから、特別。私は他人なんだから、圭一くんがお弁当なんて食べたらダメなの!」 「なんだよ、それ……。……っていうか、レナ。お前、今おかしなこと言ったぞ?」 「え? 何のことかな?」 「魅音が詩音の妹って。逆だろ? 詩音が魅音の妹だ」 「……あれ? あれれ? レナ、そんなこと言ったかな……かな?」 「言った。確かに言った」 「あれれー……?」 レナは自分が何故そんなことを言ったのか理解できずに、首をかしげている。 ……魅音が詩音の妹ねぇ。 「はぅ~……。でもさ、圭一くん。詩ぃちゃんって、どことなくお姉ちゃんっぽいと思わないかな?」 「うーん? どうだろうな……」 詩音たちの方へ目線を移すと、梨花ちゃんがかわいそかわいそと言いながら沙都子の頭を撫でていた。 どうやら沙都子は、己が食していた物の正体を知ってしまったようだ。 「ふえぇぇぇん!! 酷いですわ、詩音さん! もうカボチャは食べさせないって、さっき言いましたのにーッ!!」 「酷くなんかありません! だって、沙都子はさっきまでおいしいおいしい、って言いながら食べていたじゃありませんか!」 「そ、それは……そうですけれど……」 「沙都子はカボチャが嫌いなんじゃないんです。カボチャが嫌いだと思い込んでいるだけなんです! さぁ、もうひとつ食べてみましょう。きっとおいしいはずですよ」 「……うぅ……。……わ、分かりましたですわ……」 沙都子は恐る恐るカボチャコロッケを食べようとしている。 うーん、姉っぽい……か? 「……仲良くなったよね。沙都子ちゃんと詩ぃちゃん」 「確かに。詩音が転校してきた頃に比べると、かなり打ち解けたよな」 最初の頃は、詩音が沙都子を嫌いなんじゃないか、ってくらい冷たくて。 それで、沙都子が仕掛けたトラップが原因で大喧嘩したんだよな。 その時の光景を思い出したのか、レナは楽しそうに笑う。 「凄かったよね~。詩ぃちゃん、烈火の如く怒って。あんなに怒った詩ぃちゃん、初めて見たなぁ」 「……笑えないんだけどな。巻き添えを食らった身としては」 「あ、ごめん。そうだよね。……圭一くんが止めに入ってなかったら、もっと大変なことになってたかな、……かな?」 「あの椅子が沙都子に当たっていたら、笑い事では済まなかっただろうな。……それを考えるとよくここまで仲良くなったな、って思うよ」 ……もしもあの時、教室の床を濡らした血が沙都子の物であったなら。 沙都子と詩音の関係だけではなく、俺と詩音の関係も悪化していた可能性は高い。 「でも、あの二人が仲良くなるのは当然だよ? だって詩ぃちゃんは悟史くんが好きで、沙都子ちゃんは悟史くんの妹なんだから」 「ああ、そうだな。………………結局見つからなかったな、悟史」 「あ、うん……。でも、きっと見つかるよ? 富竹さんも向こうで探してくれてるって、鷹野さんが言ってたし」 「だといいんだけどな……。あれだけ探し回って、手がかりすら無いとなると……」 「大丈夫なのですよ」 「「えっ?」」 俺とレナは声のした方へ振り向き……梨花ちゃんが俺たちの近くまで来ている事に気づいた。 どこから聞いていたのか、ニコニコと笑っている。 「悟史は帰ってくるのですよ。これはもう決まっていることなのです」 「そっか……。梨花ちゃんがそう言ってくれるなら、きっと帰ってくるんだろうな」 「圭一。きっと、ではないのです。絶対なのです」 「……それは予言ってヤツか? オヤシロさまの……生まれ変わりとしての」 「はいなのです。オヤシロさまに教えてもらったのですよ。にぱー☆」 梨花ちゃんはそれだけ言い残すと、詩音と沙都子のところへ戻……らずに教室を出て行った。 学校へ来ているらしい監督のところへでも行くつもりだろうか? ……最近、梨花ちゃんと監督って、真剣な表情で話してることが多いよな。 俺の知らない所で、沙都子のメイド化計画が進行しているのかもしれない……。 「……だってさ、圭一くん。梨花ちゃんも絶対だって言ってくれてるし。悟史くんは必ず帰ってくるよ」 「そうだな。……っていうか、帰ってきてもらわなきゃ困る。あいつらの為にも……」 普段はあまり口にしないが、沙都子や詩音が悟史に会いたくないはずはない。 沙都子は悟史にべったりと甘えていたそうだし、詩音だって……。 「……あれ?」 そこで気づいた。 俺は悟史と沙都子の関係についてはある程度知っている。 レナや魅音たちが教えてくれるからな。 でも悟史と詩音の関係ってのは、ほとんど……全くというほど知らない。 なぜ詩音が悟史を好きになったのか。 一年前にふたりの間で何があったのか。 俺は…………知らない。 「圭一くん? どうかしたの?」 「あ、いや。……大したことじゃない」 ……俺の考えすぎだろう。 別に隠してるわけじゃなくて、俺が聞かないから話さないだけだと思う。 今度、機会があったら詩音に聞いてみるか。 そこで俺は再び詩音たちの方へ視線を移した。 ……ん? なんか詩音がおろおろと取り乱していて、沙都子は喉に何か詰まらせたのか、顔が青白く……。 「おわぁあぁああああ!!!?? さ、沙都子ぉ!! 大丈夫かッ!!?」 「沙都子!? 大丈夫ですか、沙都子!!? レナさん、お飲み物をください!」 「はい、詩ぃちゃん! 早く飲ませてあげて!」 沙都子はこくこくと麦茶を飲み、喉に詰まらせていたカボチャコロッケの残骸を洗い流した。 なんとか事なきを得たようだな……。 「……げほっ、げほっ……。……もうカボチャはこりごりですわー……」 「沙都子、ごめんなさい、沙都子……。私が無理に食べさせたばっかりに……」 「……顔色が良くないね。念のために監督に診てもらった方がいいかな?」 「そうだな。沙都子、おぶって保健室まで連れてってやるから、こっちへ来い」 「……お、大袈裟ですわよ……。……そこまでしていただかなくても結構ですわ……。……ひとりで歩けますから……」 「何を言ってんだッ! そんなにふらふらしてるくせに遠慮なんかすんな!! 第一、歩いて行かせる方が心配だ!」 「……も、申し訳ありませんですわね……。……それなら、お言葉に甘えさせていただきますですわ……」 ……ったく、しっかりしてるのはいい事だが、ここは強がる場面じゃないだろう。 しかし悟史も大変だな。 せっかく帰ってきたとしても、こんな意地っ張りの面倒を見なきゃならないんだから。 「はぅ~……。か、かぁいい、かぁいいよぉ……」 あの後、沙都子を監督に診てもらったが大したことはなかった。 ただ、明日の定期診察だか定期健診だかをついでにすることになったらしく。 梨花ちゃんも付き添って、監督に連れられて診療所へ行ってしまった。 それならレナは誰に対してかぁいいかぁいい、と言っているかというと……。 「起こすなよ、レナ。疲れてるみたいだから」 ……詩音が眠いのは当然だ。 バイトだって大変だろうに、弁当を作ったうえにあれだけ早く迎えに来るんだからな。 「はぅ……。でもでも! スヤスヤ眠ってる詩ぃちゃん、こんなにかぁいいよ……?」 「いや、スヤスヤって感じではないと思うが……」 詩音は珍しくよだれを垂らしながら、いびきまで掻いて眠っている。 まぁ、確かに寝顔はかわいいかもしれないけど……。 「普段はもっと静かなんだけどな。いびきを掻くのなんて、初めて見るよ」 「ふ~ん。……圭一くん?」 「ん? どうした?」 「なんで圭一くんは、詩ぃちゃんが普段はいびきを掻かない、なんて知っているのかな?」 「えっ?! い、いや、それは……。……し、詩音ってさ! 俺の家に遊びに来ると、よく昼寝するんだよ! バイトで疲れたとかなんとか言って……」 「ふーん、そうなんだ。ところでさ、これを見てくれるかな?」 レナはそう言うと、机に伏して眠っている詩音の首筋を指差す。 そこには少し大きめで、目立たないような肌色の絆創膏が貼られている。 「最近ね、よく貼ってるんだよ? おかしいよね。こんな所に絆創膏なんて、あまりしないと思うし」 「それは……きっとさ! 首を掻き毟りたくなる奇病でも流行ってて、そのせいなんじゃないか?!」 「レナはキスマークを隠しているんだと思うな」 「……………………」 ……重苦しい空気が場を支配する。 校庭から聞こえる低学年の子供たちの声が、やけに遠く感じられた。 「…………ごめんね、圭一くん」 「……レナ……?」 「レナね、怒っているわけじゃないの。私たちくらいの歳だと、ちょっと早いかなって思うけど。好きな人同士がそういうことをするのって、自然なことだと思うし」 「…………」 「でもね。圭一くんと詩ぃちゃんがお付き合いしているのなら。なんで……レナたちに秘密にするのかな、って」 「いや、それは……」 「別にやましいことじゃないのに。なんで隠すのかなって、……思っちゃうよね」 「………………」 ……どう説明すればいいのか。 ……事情を話すべきだろうか……? いや、でも……。 「圭一くんは詩ぃちゃんとお付き合いしてるんだよね?」 「…………レナ。悪いんだけどさ、今は……答えられない。でもさ! きっと、近いうちに話せるから……。だから……」 「……それまでは、みんなには内緒にしてほしい?」 レナの問いに、首を縦に振ることで答える。 「……そっか。それなら今の話は訊かなかったことにするね」 「……悪い……」 「ううん。気にしないで。……それとさ、圭一くん。もうひとつだけ、どうしても気になることがあるんだけど」 「なんだ……?」 「詩ぃちゃんと喧嘩でもした?」 「……喧嘩? なんで……そう思うんだ?」 「最近、ちょっと詩ぃちゃんに冷たいよね。邪険にしてるっていうか」 「なっ!!?」 …………なんで、……そんな事まで解るんだよ…………? 必死に隠そうとしていたことを……あっさりと見透かされた。 「少しだけね、心配になったから。聞いてみたんだけど」 「……別に喧嘩したわけじゃない。詩音が悪いわけでもないし。……悪いのは俺だと思う」 「……どうして?」 レナの哀れむような、それでいて優しい笑顔に……少しだけ心が落ち着いた。 もっと落ち着く為に、深呼吸をひとつ。 …………大丈夫。 レナは俺を追い詰めようとしているわけじゃない。 ……だから……隠す必要なんか、ない。 「……バランスがさ、取れていないんだよ。俺の気持ちと……詩音の気持ちの」 「詩ぃちゃんに好きだ好きだ、って言われるのが恥かしい? それで、照れ隠しに冷たくしちゃう……?」 「別にそういうのが嫌だってわけじゃないんだぜ? ……解ってるだろうから隠さないけど、俺だって詩音が好きだからな」 「うん。知ってる……」 「たださ。ずっと一緒に居て、あれだけ真っ直ぐな好意をぶつけられ続けると、……少しだけ、つらいときがある」 「……詩ぃちゃんの気持ちが大きすぎて、圭一くんには支えきれない?」 ……他人にはとても理解出来ないような俺の心情を、レナはすんなりと受け入れてくれた。 だからなのか……もう少しだけ、愚痴を吐きたくなった……。 「花……ってさ。水をやりすぎると枯れるだろ……? ……それに似てると思う」 「……でも、圭一くんはお花じゃない。人間だよ?」 「分かってる……。 ……結局さ、俺の感受性が幼いのが原因なんだと思う。詩音の気持ちを素直に受け止められないのは」 俺がもっと大人だったのなら。 ……精神的に成熟していれば、詩音の気持ちに対して、こんなに戸惑うことはなかったんじゃないだろうか……? 「……だからさ。……悪いのは俺なんだ…………」 「…………圭一くんは悪くないよ」 「………………え?」 俺は自然と沈み込んでいた視線をレナに向ける。 レナは相変わらず……いや、さっきよりも、さらに和らいだ表情で微笑んでいる……。 「詩ぃちゃんの気持ちが重いのは当然なんだよ? だって、二人分なんだから」 「……二人分……?」 「うん。詩ぃちゃんが圭一くんを好きな分と……詩ぃちゃんが悟史くんを好きな分」 「あ……」 「だからね。重くて当然なの」 「そっ……か……。それなら、俺がしっかりと受け止めなきゃダメだよな……」 だって、詩音に悟史を好きでいても構わないと言ったのは俺なんだから。 それでも、俺を好きでいて欲しいと願ったのは俺なんだから。 だから、この程度で弱音を吐いちゃダメだったんだ……。 「魅ぃちゃんなら……」 「……?」 「魅ぃちゃんと一緒なら、支えられる? 魅ぃちゃんと一緒なら、詩ぃちゃんがどんなに大きな想いをぶつけてきても、受け止められる?」 「魅音と……?」 「気づいてなかったかな? 圭一くんはね、詩ぃちゃんと魅ぃちゃん。三人で居る時は、絶対につらい表情にはならないんだよ?」 「…………」 ……確かにそうかもしれない。 事実、三人で居る時につらいと感じた事はない。 間に魅音が居ることで、詩音の気持ちを直接受けないで済むというか……。 それに、魅音は俺がもっとも心を許せる相手というか、親友……だと思う。 魅音がそばに居てくれるなら、俺は詩音と上手くやっていけるんじゃないだろうか……? でも……それは……。 「でも、それは卑怯なことなのかもしれないね。だって魅ぃちゃんは……」 ……いくら俺が鈍いといっても。 魅音が俺を好きなことくらい、気づいてる。 その魅音に、俺と詩音が上手くいく手助けをして欲しいってのは、酷く都合のいい考えではないだろうか……? 「本当に卑怯だよな……。魅音の気持ちを知ってて、それを利用しようっていうんだから……」 「でもね、圭一くん。それは仕方のないことなんじゃないかな?」 「レナ……?」 ……そこで、レナの表情が曇っていることに気づく。 それはまるで、大切な物を傷つけられていることが許せないような……怒りを含んだ表情だった。 「たとえ、それが卑怯だとしても。圭一くんが詩ぃちゃんの気持ちに押しつぶされる、なんてことがあってはいけないの」 「……どうして?」 「悪意のない、純粋な気持ちが原因で誰かが傷つくのは……とても悲しいことだから。詩ぃちゃんだって、圭一くんを追い詰めたいなんて、絶対に思ってない」 「……それは……そうだろうけど……。でも……」 「……ごめん。ちょっと大袈裟な言い方になっちゃったね」 ……レナは緊張を解き、さっきまでの優しい表情に戻った。 「要するに、圭一くんがなるべく魅ぃちゃんと一緒に居るようにすればいいだけだから。圭一くんと魅ぃちゃんは友達なんだから、おかしなことじゃないよね?」 「…………そうだな。そうさせてもらうよ。……悪いな、変なことを相談して」 「ううん、気にしないで。……これからも、何かつらいことがあったらレナに相談してね? 約束だよ?」 「ああ、そうする。約束だ」 「絶対だよ? レナなら……」 「レナなら……?」 「レナなら……えっと、なんだっけ? あれれ、忘れちゃったよ。はぅ~……」 ……かぁいいモードで誤魔化されてしまった。 でも、レナが言おうとしていたことはなんとなく解る気がする。 『他の誰にも理解してもらえなくても、レナだけは圭一くんのことを解ってあげられるから』 ……そんな事なんじゃないかと、……俺は思った。 「はぅ~……。……それにしても、眠ってる詩ぃちゃん、かぁいいねぇ~」 「お? 話をそこまで戻すのか」 「眠ってる詩ぃちゃん、お持ち帰りしたいよぉ~……」 「だからダメだって。疲れてるだろうから……」 「なんでなんで? 圭一くんがお持ち帰りするから? だからダメなのかな?」 「なっ?! ち、違うって! そうじゃなくて……」 「それなら、圭一くんもセットでお持ち帰り~ぃ☆」 「うわ、バカバカ!? やめろって!! ちょ、それどこから持ってきた??! 縄跳びで縛るのはやめろーーーッ!!」 「……う……んん……?」 ……レナと騒いでいたら、詩音が起きてしまった。 「あ、起こしたか……? ほらぁ、レナが騒ぐからだぞ」 「はぅー……。ごめんね、詩ぃちゃん……」 「あれ……。……もしかして、私って眠ってました……?」 「ああ。悪いな、起こしちまって」 「……いえ、いいんです。……その……」 「どうした?」 「実は……圭ちゃんにお話ししたいことがあります。良かったら、レナさんも聞いてください。とても……大切なお話です」 続く アンダースタンド2
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